【山梨】「政権交代の選択肢をつくる」大塚共同代表



 大塚耕平共同代表は22日、山梨県甲府市を訪れ、県連役員・連合山梨3役と意見交換するとともに、夏季政策討論集会で横山洋介甲斐市議の司会進行のもと、「国民生活向上のための政策実行」と題して講演した。大塚共同代表のほか、同県連顧問の中島克仁衆院議員は「県民生活向上と安全安心のために」と題して、連合山梨の萩原雄二会長は「連合が期待する政治の役割」と題して、それぞれ講演した。

 講演で大塚共同代表は、日本国憲法は国民主権とうたっているものの、国民が政権・政府を選ぶ構造が確立しているとは言い難い状況だとの認識を示し、「国民が常に政権を選択できる状況を実現しなければ、本当の民主主義国家とはいえない」と指摘した。

 そのうえで「選挙によって第1党が入れ替わった2009年の衆院選挙が、日本における本当の意味での初めての民主主義的な政権交代だった」との見方を示すとともに、「普通選挙になって72年、本当の意味での政権交代が実現して9年、日本の民主主義はまだ発展途上である」と述べ、この点に関する認識を共有することの重要性を訴えた。

 2009年の政権交代を目指して民主党が問題提起してきた政策の流れを受け継ぐとともに、2009年からまもなく10年になるため、AIなどの新しい課題についても、国民民主党は政策づくりや解決に取り組む決意を語った。「日本に本当の民主主義を成長させようと思う皆さん、ひるまずに進んでいただきたい」と連帯を呼びかけた。

 森友・加計問題に象徴されるような権力の私物化や、国民に迫る豪雨災害をよそに総理や閣僚が宴会に興じるような政治を正すことが必要であり、国民にとっての政権交代の選択肢となりうる政党をつくるべく、国民民主党をスタートさせたと語った。
 また、国民民主党は結党宣言に掲げた「正直な政治」「偏らない政治」「現実的な政治」を推し進めていくと強調した。
 現在の野党の状況について「47都道府県それぞれに抱えている事情が違う」として、来年夏の参院選や統一自治体議員選挙を見据え、野党結集に向けて山梨の地域事情に即した山梨モデルをつくってほしいとも呼びかけ、集まった支援者の皆さんの山梨県連への後押しをお願いした。
夏季政策討論集会

夏季政策討論集会


記者会見

 夏季政策討論集会後に大塚共同代表は県連代表の望月利樹県議とそろって記者会見し、考えを語るとともに記者の質問に答えた。

 集会に先立ち行われた県連役員との話し合いについて大塚共同代表は言及し、「党はスタートして2カ月、まさしく活動はこれから。山梨が抱えている問題などについて意見交換させていただいた。来年の統一地方自治体議員選挙、参院選挙に向けては野党の力が最大限発揮できるような工夫をしていただきたい。講演でも申し上げたが山梨モデル、山梨方式を追求してもらいたいとお願いするとともに、大変有意義な意見交換がで きた」と語った。

 望月代表は「民主党・民進党の存続政党として、われわれが野党の中心となってしっかりと今の政権に対峙できる対立軸をつくっていく、その取り組みはまさに緒に就いたばかり。さあこれからというところ。これからしっかりと国民民主党をPRしながら、政策、地域をキーワードとしてもちながらこの山梨で勢力を拡大していきたい」と述べた。 

大塚共同代表は県連代表の望月利樹県議とそろって記者会見

大塚共同代表は県連代表の望月利樹県議とそろって記者会見