梅谷代表を先頭にガンバロウ3唱

 国民民主党新潟県総支部連合会(新潟県連)は6日、新潟市内の会場で第1回大会を開き、県第6区総支部長の梅谷守・元新潟県議を代表に選出し、旧民進党からの存続組織として新たなスタートを切った。

 昨年の総選挙以降、県内の所属国会議員がすべて立憲民主党所属や無所属となり、新党への移行にあたり党を離れる地方自治体議員が続出。事務局員も全員退職し、新潟県連は県議会議員3人、市議会議員7人での再始動となった。

県連代表に就任した梅谷守氏

県連代表に就任した梅谷守氏

 大会には地方議員や支援団体の関係者ら約100人が出席。冒頭あいさつにたった梅谷代表は「逡巡や不安を抱える中で、国民民主党を選択していただいた皆さんに感謝したい。自分自身も次の衆院選を目指すチャレンジャーであり、(議員)バッジもない中で仲間たちの力強い後押しがあって代表となった。われわれは旧民主党、旧民進党の綱領と基本政策を踏襲し、これまで訴えてきたことを1ミリもずらしていない。厳しい党勢への危機感だけでなく、国民の危機感の受け皿になって日本を変える前向きな組織としてともに頑張ろう」と参加者に呼びかけた。

大塚耕平・前共同代表

大塚耕平・前共同代表

 党本部から出席した大塚耕平・前共同代表は、まず台風21号災害やこの日発生した北海道胆振東部地震の被害に触れ、「党としても災害対応に全力を挙げる」と表明。

 国民民主党の結党について「紆余曲折はあったが、国民生活を向上させる『国民』、民主主義を守る『民主』、合わせて『国民民主党』という、極めて方向性の明確な新しい政党を立ち上げた」と結党の理念を改めて説明し、「国民が総選挙の時に政権を選択できる構造を追求し続けることが私たちの使命。日本に憲法と国会ができて129年。本格的な政権交代が起きてまだたった9年。ここでこの歩みを止めるわけにはいかない。歴史に残る、1回の選挙で第1党が入れ替わるという選挙の『第2幕』を始めるその時がやってきたという認識で作った国民民主党だ」として、混乱の中から新たな一歩を踏み出したいと参加者に理解と支援を求めた。

 来賓の牧野茂夫・連合新潟会長は「ようやく県連が発足したのでこれまで同様の連携を図っていきたい。小さい野党がまとまらずにいては大きな自民党を利するだけ。旧民主党が政権をとったときのような対応をお願いしたい」と呼びかけた。

 大会は活動方針や新しい役員などを承認し、代表には梅谷守・党第6区総支部長、副代表には上杉知之、幹事長に高倉栄、幹事長代理に小島晋、各新潟県議が選任された。最後に「思考の多様性こそ問題解決力の源。県民の良識と判断力を信じ、正直な政治、偏らない政治、現実的な政治を追求していく」「野党の連携の要となるよう努める」として、来年4月の統一地方自治体選と次期衆院選での勝利を目指す「大会宣言」を採択して閉会した。

支援団体の関係者ら約100人が参加

支援団体の関係者ら約100人が参加