国民民主党・源馬謙太郎議員

 葉梨康弘法務委員長解任決議案を議題に衆院本会議が20日午後に開かれ、反対多数で否決された。採決に先立ち国民民主党・無所属クラブを代表して源馬謙太郎議員が賛成の討論を行った。

 冒頭、源馬議員は「日本が外国人の定住を受け入れるためには、入国管理という入り口の制度だけではなく、どのように社会に参加し、どのように働いてもらうかという受け入れ後の制度をしっかりと整備する必要がある」とし、「拙速な制度で将来に禍根を残さないように、今ある技能実習制度の見直しも含めて、しっかり議論をしよう考えている」と述べた。

 解任決議案に賛成する具体的理由として、(1)再三にわたり提出を求めたが「人手不足の分野と受け入れ見込み人数の資料」が提出されたのは15日の衆院本会議で同法案が審議入りした後で、外国人受け入れ希望が出ているとされる14分野が選ばれた合理的な説明はなく、受け入れ人数の積算根拠も示されなかった(2)公文書の偽造――今年5月に提出された2017(平成29)年「失踪技能実習生の現状」という資料のより詳細なデータの提出を求めたところ、提出されたのは審議入り直前、しかも前回提出された集計結果を恣意的にまとめたものであった(3)資料提出や経緯解明の求めに応じず、理事懇談会を打ち切り、性急な審議入りを職権で強行した―等を挙げ、来年4月の施行ありきで強引な委員会運営を行う葉梨法務委員長には、委員長の資格はないと抗議した。