6日、日本学術会議公開シンポジウム「『男女がともにつくる民主政治』を展望する――政治分野における男女共同参画推進法の意義――」が開かれ、国民民主党から、矢田わか子男女共同参画推進本部事務局長がパネリストとして参加した。
党の取り組み状況を問われた矢田事務局長は、「国民民主党は昨年5月に結党し、翌6月には女性候補者比率30%の目標を掲げて、取り組みを推進している。まず入り口として、女性国会議員が白いTシャツにジーパンを履いて、私たちのような庶民が国会議員になっているから、一緒にどうぞ政治の世界の扉を開きませんかと呼びかけるリーフレット『コウホのススメ』を作成した。新人女性候補には資金支援も行っている。しかし、統一自治体選の女性候補比率は、道府県16.8%、政令市15.5%、市区町村13.4%と苦戦している。1年間取り組んできたが、30%の目標数値に対して実際は半分であり、なぜこのギャップが生じたのか、しっかり分析していく必要がある」と語った。「私たちの党は、女性の政治スクールもやってきたし、仕掛けづくりを長年にわたってやってきた。それでも出てこないのは何が原因なのか。一番は意識の壁。まず本人が意識を持つ。本人が決心しても、『女だてらに政治をやるのか』と家族や周囲が反対する。この意識の壁をどうやって乗り越えるか。女性議員が身近な相談役となって、どう乗り越えたか、自分の体験談を交えて話していくことで、少しずつ方法論を学んで、頑張ってみるという人が出てきていることも事実だ。擁立の壁をどうやって取り除いて、安心して出ていただけるか。要因を分析しながら、諦めずに女性を政治の場に送り出していきたい」とも述べた。
「政治の世界に定年はなく、いつまでも男性がやっているので、ちっとも若い人たちや女性の意見が反映されない。『女性でも政治』ではなく、『女性だからこそ政治』に出ていくんだ、社会を変えるんだと、意識を変えていかないと物事が進まない」と力強く訴えた。