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 党政務調査会第三部会(厚労・文科・消費者)は10日、「ヤングケアラー」の問題について、澁谷智子成蹊大学准教授より、ヒアリングを行った。

 「ヤングケアラー」とは、家族に障害や病気のある親や高齢の祖父母、年下の兄弟や親族といったケアを要する人がいる場合、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子どものことである。ケアを担っている子どもは、学校生活に集中できない、友達付き合いや部活などに時間が使えない、身近にケアのことについて話せる相手もおらず感情的にも身体的にも疲れている、自分の進路や健康は後回しになる――等の影響を受けている。そのため、大人の基準で考えることなく、成長途中にある子どもであることに着目し、子どもが不適切なケア、過度なケアの責任を担っていないか、実態を把握し支援を行っていく必要があるとして、「ヤングケアラー」の置かれた状況とイギリスで行われている支援について、映像も交えて話があり、出席議員との意見交換が行われた。