関電疑惑野党合同ヒアリング

 国民民主党を含む野党2会派(立国社、共産)は、関西電力の幹部が福井県高浜町の元助役から多額の金品を受領していた問題について、真相を究明するために合同でヒアリングを行った。

 関西電力の関係者にもヒアリングへの出席を要請したが欠席した。欠席の理由を関西電力関係者に連絡をした資源エネルギー庁の担当者は、「第三者委員会を立ち上げるので、その間きちんと説明できる状態ではない」と関西電力側からの回答を代弁した。

 原口一博国民民主党国会対策委員長は、「いきなり参考人招致では弁明の機会が限られるので、弁明の機会を提供した。今後もヒアリングをするので出席をお願いしたい」と引き続き関西電力関係者の出席を要請した。

 ヒアリングの中では、疑惑を持たれている当事者であり、関西の企業の中でも有力で中心的存在である関西電力が第三者委員会を設置しても、関西電力にとって都合の良い委員会になるのではないかとの指摘もあった。第三者委員会の設置に経済産業省が関わらないのかという質問に対して、資源エネルギー庁担当者は「経済産業省が設置に関与する予定はない」旨回答した。

 出席議員からは、「なぜ関電だけでこんなことが起こるのか、他の電力会社でも起こっているのではないか広く見るべき」「経産大臣が『徹底する』と言っているが熱を感じない。大臣がそこまで言っているのだから責任を持って問題を究明するべき」等の意見が出た。