来年度から始まる大学入学共通テストで導入予定の国語と数学の記述式試験問題。5日午後、与党の一部が政府に対しこの導入延期を求めたとの一部報道を受け、事実関係をただすために国会内で野党合同ヒアリングが開催された。申し入れがあったことを認めた文科省に対し、出席した議員は「多くの受験生や高校生に関わること」として、すでに国民民主党をはじめとした野党が国会に提出している「記述式試験中止法案」(独立行政法人大学入試センター法の一部を改正する法律案)の趣旨を踏まえて、早期に導入中止の判断をすることを求めた。
城井崇衆院議員(衆院文科委理事)は、「採点者の質をはじめとした採点体制などに大きな問題があることは、この間の委員会質疑や野党合同ヒアリングで明らかになっている」と述べ、中止以外の選択肢は無いことをあらためて指摘した。