23日、参院内閣委員会の理事会が開かれ、総理主催「桜を見る会」を巡り、立憲・国民. 新緑風会・社民、共産、維新が政府側に文書での回答を求めていた質問事項について、政府側が口頭で説明を行った。しかし回答は依然、満足のいくものではなかったため、野党側は年明けの理事会の再開を求める考えだ。
今回、政府側は招待者名簿に振った番号の60番台が、官邸や与党の招待者に割り振られた番号であることを初めて認めた。衆院内閣委の理事会では、政府側は「調査する考えはない」としていた。
しかし、招待者名簿ファイルのシステムからの削除を巡るログファイルの提出を求めた件に関しては、前回と回答は変わらなかった。野党側は、政府側がその存在を認めているのにもかかわらず出してこないのは「何かよほど不都合があるのではないか」と指摘。また、年ごとの招待者の重複を避けるために各省庁が保存している招待者名簿を、なぜ内閣府だけが保存期間1年未満文書として廃棄したのかについても、合理的な説明がなかった。
木戸口英司参院議員は理事会終了後、記者団に対し「反社会勢力の定義について政府が曖昧な態度をとっていることは、社会的な混乱をもたらす。内閣委の理事会という、院を代表して質問をしていることに対し、あいかわらず答えを濁している」と、政府側の対応を批判した。
野党側は「どうしても承服できない点がある」として、再度のヒアリングを経た上で、次期国会開催前に理事会の再開を求める考えだ。