大西健介議員

 衆院予算委員会で19日、新年度予算に関する一般的質疑が行われ、国民民主党の大西健介議員が共同会派の6番手として質問に立った。新型コロナウイルス関連肺炎の集団感染が起きたクルーズ船内に18日に入った神戸大病院感染症内科の岩田健太郎教授が船内の感染対策を不十分としている問題を取り上げた。「ウイルスがいるかもしれないレッドゾーンと安全なグリーンゾーンが区別されていないのではないか」と疑問を呈した上で、厚生労働省中心の船内対策チームに対して感染症専門家の意見を踏まえ、ゾーンを明確に区分し感染対策を改善するよう求めた。

 また、クルーズ船の乗客がウイルス検査で陰性が確認され症状がみられなければ、同日中に公共交通で帰宅できるとしていることに関して、武漢市からチャーター機で帰国した人が2回の検査で陰性を示した後に発症した事例を示し、「今、陰性でも帰宅した後に陽性になる可能性がある」と指摘。「陰性だからといって公共交通機関を使って帰宅して大丈夫か」と懸念を示し、「少なくとも自宅待機をお願いすべき」と提案した。

 そのほか大西議員は、2月16日の政府の新型コロナウイルス感染症対策本部会合に萩生田文部科学大臣が自身の地元選挙区の行事を優先し欠席した問題、内閣官房健康・医療戦略室長によるトップダウン型の独立行政法人日本医療研究開発機構のガバナンスの問題点などをただした。