矢田わか子議員

 参院予算委員会で26日、一般審議が行われ、矢田わか子議員が質疑に立った。新型コロナウイルス感染症対策における妊婦対策について、厚労省に新型コロナウイルス感染症の妊婦に与える影響、中国における感染者の出産事例の把握状況などを確認した。

 英国や米国などの妊婦への対応策や2009年の新型インフルエンザ対策では妊婦向けにパンフレットを配布した事例に触れ、妊婦の方々の不安の声が高まる中で、同居家族を含めた自宅待機勧告、所得補償、検診・出産における医療機関の体制づくりなどを図るべきだと主張した。また、妊婦に対する支援措置の有無は出生率にも影響するのではないかと衛藤少子化担当大臣に見解をただし、命を守る感染症対策を検討するよう求めた。さらに、文科省に休校にともなう3学期の試験中止による内申点を入試時にどのように扱うのかただし、生徒の評価が適正に行われるよう指針を出すよう求めた。

 ギャンブル依存症対策について、厚労省に保険適用となるギャンブル依存症の治療内容・効果、依存症対策の予算(4000万円)を確認し、民間の患者グループへの支援策を強化すべきだと訴えた。

 宇宙開発予算について、竹本宇宙政策担当大臣に準天頂衛星の費用対効果、研究開発予算の配分の課題などについて質問した。竹本大臣に米国の1/15しかない宇宙開発予算(3600億円)を増加し、衛星システムのデータの有効活用を申し入れた。

 最後に森友学園問題で近畿財務局の故赤木俊夫さんの手記が公表され、財務省の公文書改ざんにかかわる記述が明るみになったことを受けて、財務省、検察および会計検査院で再調査するよう、予算委員長に要請した。