会談の模様

 平野博文幹事長は31日、国会内で開催された野党4党1会派による幹事長・書記局長会談に出席した。会談では新型コロナウイルスへの対応が協議され、幹事長らは以下の点について確認し、今後、国会対策委員会や政府与野党連絡協議会を通じて政府に働きかけていくことで一致した。

緊急経済対策、大型補正予算の編成

経済活動が急速に停滞する中、中小零細企業の資金繰りが困難になったり、個人の雇い止めや失業リスクが顕在化している。

緊急事態宣言について

東京都などでも感染が急拡大しており、日本医師会からも発令する時期だとする言及もある。発令の際には、私権の制限の留意することは当然ながら、以下の点を強く政府等に求める。

対政府

(1)発令の際には、専門家からの意見聴取に加え、① 自治体との緊密な協議、② 国会における集中審議、③ 国民に対する十分な説明、を行うこと。

(2)発令による経済的損失等に対する補償措置を講じること。

(3)PCR検査体制の抜本的拡大

対東京都

(1)東京都における感染者やクラスター情報の開示の明確化

他の府県と比較すると透明性が足りない。特にクラスターがどこで発生しているのか等について分からない状況。

(2)都におけるPCR検査人数やコールセンター等の実態開示

例えば、昨日の陽性者の人数が13人と少数であったなどについて、都知事からも説明がない。

(3)発令の際、当面の対応について明確に示すこと

都は一体何をしたいのか、都民はどうすればよいのか。具体的に都民の皆さんに対し、分かりやすく説明することを求める。

(4)「緊急事態宣言」と「都市封鎖(ロックダウン)」の相違点についての明確な説明

両者について混同する人々が多いようなので、違いを明確に説明してほしい。

(5)病床ならびに医療提供場所の緊急確保

感染拡大地域における学校の再開の慎重な判断

慎重な判断を求める。

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