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 「これでは安心して産めない」。参院予算委員会 は11日に集中審議をおこない、矢田わか子議員が質疑に立った。矢田議員は、短時間労働者やフリーランスなどの国民健康保険加入者には育児休業給付金等の手当がなく、安心して子どもを産むことができないことを指摘。「さらに少子化が進んでしまう」と、早急な見直しを政府に求めた。

 冒頭、新型コロナウイルス感染症対策の出口戦略として、ワクチンと治療法の確立が必要だと述べ、ワクチン開発、治療薬の調達の見通しについて加藤厚生労働大臣に質問した。米国企業が製造した「レムデシビル」は3日で承認がおりたと触れ、日本でも早急な対応をするように要請した。

 矢田議員は、野党が提案している「困窮学生支援法案」、「困窮子ども支援法案」、「事業者家賃支払い支援法案」の成立、そして「雇用調整助成金の改善」、「地方創生臨時交付金」の追加、医療等への支援拡大など第2次補正予算の編成をするべきと訴えた。

 他にも、小学校休業等対応助成金や雇用調整助成金制度が事業者申請となっており、手続きの煩雑さや休業への事業主負担の問題があり、事業主が申請に動かないケースが多いことを指摘。従業者が直接申請できる制度が必要ではないかと提案した。

 また、里帰り出産を病院で断られる声が多く届いていることに触れた。里帰りした妊婦にPCR検査を優先的に実施して、陰性であれば自宅待機をすることで地元の妊婦と同じ条件になることを説明。「里帰りの妊婦を排除する根拠がなくなる」と述べ、「自粛する必要がないとぜひもう一度厚労省から出してほしい」と強く求めた。  

 教育制度については、子どもへの虐待に対する対策の強化、ICT教育、遠隔授業の推進をはかることを提言した。