22日、検察行政などを議題として衆院法務委員会が開かれ、国民民主党の日吉雄太議員が共同会派の4番手として質問に立った。賭けマージャンによる黒川弘務東京高検検事長の辞職を受けて、不適格な人物を閣議に提案した森まさこ法務大臣に引責辞任するよう求めた。
黒川検事長からの辞意表明を受け入れ、安倍総理に自身の進退伺いをするほど、今回の事案が深刻だと認識しているにもかかわらず、森法相が黒川氏を訓告とした理由をただした。人事院規則の懲戒処分の指針を取り上げ、「賭博をした職員は減給又は戒告とする」と規定されているのに、例外的に規定に反して訓戒とした根拠を求めた。法相も事務当局も明確な根拠を示せなかった。
法令違反を問われるような行為を引き起こした黒川氏の定年延長を求める閣議を提案した森法相の責任に関して「大臣が任命する前にこうした人事案が上がってこないように、問題がある人を任命することがないようチェックするのが大臣の役割だ」と説いた。「適切に選べなかった方が次の人を選ぶことはできない」と法相の資質を問題視、引責辞任するよう求めた。