国民民主党の榛葉賀津也参院幹事長は3日、定例記者会見を国会内で開いた。

 会見冒頭、高円宮家の三女絢子(あやこ)さまのご婚約内定について祝意を述べた後、国会がいよいよ佳境に入ってきたこと、そして同日は参院内閣委員会でギャンブル依存症対策法案の趣旨説明と参考人質疑を行ったことを報告した。「あらためてばくちはよくないなと思った」と感想を述べた後、これから委員会でしっかり法案の問題点を議論していきたいと述べた。

参院の選挙制度改革の対案について

 自民党などが提出した参院選挙制度の改正法案については、国民民主党として対案を出す出さないを含めた対応の検討が参院会派内で三役に一任されたことを報告した。「前回、2019年の選挙までに抜本的な改革案を出すということだったが、熟議がなされたとはいえない。議長もそれに向けてもう少し努力すべきだった。ただ、われわれも手をこまねいているべきでない。半歩前進でも対案を出すべきだということ。出し方やタイミングは三役に一任された。引き続き抜本的な改革を目指すべき」と、対案提出に前向きな旨の発言があった。

 党内手続きが済んでいないことから、まだ対案の内容について詳らかにはできないとしながらも、「難しいのは、都道府県の境は動かすことが出来ないので、衆院とは異なり、個々の選挙区を縮小したり拡大したりはできない。全く衆院とは違う土俵の中で、『1票の格差』をどう縮めるか。この解を解くのはなかなか難しい」と、参院の選挙制度について抜本的な改革案を考える難しさについて言及した。