UAゼンセンの役員研修会で講演する大塚耕平代表代行

 大塚耕平代表代行は23日、UAゼンセン(全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟)が岡山市内で開いた「2019年度役員研修会」に出席して、「国民民主党とは――日本の発展のために」と題して(1)日本の民主主義の現状(2)日本に求められる『3つの政治』(3)中道と民主主義(4)国民民主党の使命――の4テーマに沿って講演を行った。

 大塚代表代行は、「私が就職した1983年当時、これからの時代はパソコンだと言われた。当時存在した大手銀行は今や一つもない。時代はものすごい速さで変化しているのに、政治だけが変わらずにいいわけがない」と述べ、「国民民主党は民主主義に忠実な改革中道政党として、目の前にある課題・事実にしっかり対応するため、結党宣言にも明記したとおり、正直な政治、偏らない政治、現実的な政治を追求する」などと説明した。

 そして「古代ギリシアの哲学者ソクラテスは、何が正しいか、何が正義かは絶対的には決められない。だからこそ熟議を尽くし、物事を決めざるを得ないと言っている。アジアで唯一のノーベル経済学賞受賞者であるインドの哲学者アマルティア・セン氏も、『何が正しいかは絶対的には決められないので、権力は抑制的に運用する。それが民主主義だ』と述べている。民主主義に関する哲学者の見解は2500年経っても全く変わっていない」と話し、「今の安倍政権にはそこが足りない。長い権力は必ず腐敗する。いつでも政権交代が可能な政党をわれわれは作っていかなければならないし、またわれわれだけではそれは出来ない。皆さまに育ててもらいたい」と力を込めた。

 本研修会はUAゼンセンの組織課題認識と役員のコミュニケーションを目的に2年に1回岡山市内のUAゼンセン中央教育センター(友愛の丘)で2日間にわたって開催される。今年はUAゼンセン本部と全国47都道府県の役員約300人が参加した。

役員研修会