法務委員長解任決議案に賛成討論を行う桜井充議員

 参院本会議で7日、野党各党が共同提出した横山信一法務委員長解任決議案が審議され反対多数で否決された。採決に先立ち国民民主党・新緑風会の桜井充議員が賛成の立場から討論を行った。

 桜井議員は冒頭、入管法改正案の審議で各党会派の協力を得て政府案とともに国民民主党の対案の趣旨説明と質疑が行われたことに謝意を示した。

 一方、この入管法改正案を野党は「重要広範議案」とするよう求め、参院では審議入りから採決まで20日の日程を確保して審議を行うことが暗黙の了解事項だと主張したが、横山委員長は審議日程を相談する理事懇談会を委員長職権で立てたり、審議期間を短くしたことを挙げ、「法案審査全体を見た時には、異様な委員会運営だったことも事実だ」と問題視した。

 さらに、このような委員会運営になったことに関して「国会の開会が遅かったこと、そして総理の外遊があまりに多かったことに起因している」とも指摘し、政府に対して厳重に抗議した。

 最後に桜井議員は、最近の国会について「政府の下請け機関に成り下がっているように思えてならない。このようなことを繰り返しているのでは、言論の府は死んでしまう。どうか、このような国会運営は、この国会を最後にしていただきたい。与野党を超えて、言論の府としての参院を取り戻すべきだ」と主張し、賛成討論を終えた。