部落解放同盟第76回全国大会

 古川元久代表代行は2日、部落解放同盟が東京都内で開いた第76回全国大会に党を代表して出席しあいさつを行った。

 古川代表代行は、「国民民主党はすべての人に居場所と出番があり誰もが尊重される社会の実現を目指し、昨年5月に結党し活動している。部落差別をはじめすべての差別解消に向け一丸となって活動していきたい」と決意を述べた。また次期参院選で改選を迎える大島九州男参院議員(党企業団体委員長代理)の活動を紹介しながら、国民民主党に対する支援を訴えた。

 部落解放同盟の組坂繁之委員長は、自身が第2次世界大戦中に生まれたことを紹介しながら、現政権の体制に対する危惧を込めて「今世紀の2度にわたる世界大戦では3000万もの人が犠牲になった。先の大戦ではドイツのナチスや日本の軍国主義、人種差別主義がマスコミや教育を通して行われた。この愚かな戦争を三度起こしてはならない。国連において世界人権宣言が採択されてから昨年は70年目の節目であった。今またそのことを確認し合いたい」と述べ、「人権・平和、民主主義の確立を目指して取り組みを強化したい」とあいさつした。

 部落解放同盟は前身の全国水平社が1922年(大正11年)3月に結成されたことを受け、毎年3月に全国大会を開催し1年間の活動方針を確認している。今年は「部落差別解消推進法」の具現化や狭山事件再審勝利、また地方自治体議員選挙や参院選に向けた取り組み等が討議された。

 大会冒頭には、昨年の大会後に急逝された民主党政権で復興大臣などを務めた故松本龍氏(元部落解放同盟副委員長)への黙とうが行われた。

古川元久代表代行

古川元久代表代行

部落解放同盟の組坂繁幸委員長

部落解放同盟の組坂繁之委員長