国民民主党災害対策本部は10日、台風15号の被害状況、復旧対策及び台風19号の現況について関係省庁からヒアリングを行った。古川元久本部長(衆院議員)はあいさつで、「台風15号の被害は時が経つほど大きいものになっている。まだまだ普通の生活に戻れない人たちがいる。どういう状況にあるのか。今後、どのように対応していくのか。週末には15号以上の強力な台風が上陸すると予想されている。気象庁から異例の警鐘が鳴らされている。被害を最小限に食い止めるための政府の準備状況を聞きたい」と述べた。
被災した千葉県が地元の奥野総一郎衆院議員は、15号の被害状況に関連して通信回線の復旧めど、災害救助法の対象拡大の基準、損壊ビニールハウスへの助成、補正予算編成についてただした。さらに「避難所とされている小学校や公民館の電気が停まって、井戸の水をくみ上げられず、クーラーも効かない。コンビニもなく、まさに陸の孤島となった。避難所になるような所には、非常用電源を常備してもらいたい」と政府に要請した。
同じく千葉県が地元の谷田川元・衆院議員も「なぜ避難所が停電なんだ」と被災者から多くの不安の声があったことを紹介し、台風19号に備えて避難所への自家発電設置や電源車の確保を提案した。停電で信号機が機能していない被災地域の危険性も指摘した。「重大な事故はなかったが、夜に停電で信号機がついてないところは非常に危険だ。夜に安全を確保できる対策を今のうちから各都道府県にしっかり指示してもらいたい」と対応を強く求めた。