参院予算委員会で8日、内政・外交の諸問題に関する集中審議が行われ、国民民主党から徳永エリ議員が質問に立ち、(1)台風被害への対応(2)辞任2閣僚の任命責任(3)萩生田文科大臣の資質などについて、安倍総理ら関係大臣にただした。共同会派からは福山哲郎議員、杉尾秀哉議員も質問に立った。
台風災害で農林水産関係だけでも3千億円を超える被害が出ている中、被災者や生業支援のために今年度予算予備費から1300億円をあてるという政府が8日に決定した「対策パッケージ」では不十分と指摘し、年内の補正予算成立を強く求めた。
辞任した2閣僚の任命責任に関連して、徳永議員は相次ぐ大型台風の到来で日本全国に甚大な被害が及んでいることから今国会を「災害対応国会」に位置付けてもいいくらいだと指摘。それにもかかわらず、2人の閣僚辞任で国会を空転させた安倍総理に対し、行動を持って任命責任を果たすべきだと説いた。
また、萩生田文科大臣の資質に関して、憲法第26条の教育を受ける権利や教育基本法3条の機会均等に照らし、「身の丈」などと差別的発言をしたり、英語民間試験導入で混乱をもたらしたりしている同大臣に「文部科学行政や子どもたちの未来を任せていいのか」と疑問を呈した。