20200220

 岡本充功議員は20日、衆院予算委員会の一般的審議に立ち、感染が拡大しているCOVID-19(新型コロナウイルス)を中心に関係閣僚と政府参考人に質問し、万全な体制を要請した。

 岡本議員は医師の見地から、PCR検査には偽陰性(陽性の結果が得られない)の確率があるとし、脇田隆字・国立感染症研究所長に偽陰性の確率を質問したが、明解な回答を得られなかった。書面での回答を要求した。

 中国保健当局による飛沫感染と濃厚接触による感染に加えて、密閉された環境で長時間、高濃度の「エアロゾル」にさらされた場合には、「エアロゾル」感染が起きる可能性があるとし、脇田国立感染症研究所長にエアロゾル感染の対策を求めた。

 19日の予算委員会で、加藤厚労大臣が「国立感染症研究所からPCR検査が陰性で、14日間体調に異常がなければ、最終的には、健康管理をした上であれば、公共交通機関を使っても差し支えないという見解が示された」との答弁を受けて、脇田所長にあらためて見解を確認した。

 次に加藤厚労大臣に現在PCR検査ができる体制について質問し、「1日に3800件」と確認した。岡本議員は「もっと増やさなければいけない。一桁足りない」と危機感を示した。また、現在政府が確保している病床数について、「1800超程度」と確認したが、「次のフェーズに向けて1万のオーダーを目指さなければいけない」と先手の対策を要請した。

 クルーズ船の乗客の検査状況について、今後症状のない感染者が増えるのではないかと懸念を示し、公表を求めた。また、クルーズ船から下船した後、隔離を希望している乗客たちへの真摯な対応を求めた。クルーズ船の感染者がを確認するために、棚橋予算委員長に船内のマップ(地図)と写真の提出を要請した。

 加藤厚労大臣と森法務大臣に出入国管理や水際対策について、万全な対策を要請した。

 最後に橋本聖子オリンピック大臣に東京オリンピックの開催時期と場所について、「IOCが時期や場所の変更を決定できる」と確認した。