森ゆうこ議員

 参院予算委員会が開いた公聴会で10日、国民民主党の森ゆうこ議員は、新型コロナウイルス対策の一環で安倍総理が唐突に要請した全国一斉の休校等について、公述人である恵泉女学園大学学長の大日向雅美さん、国際政治学者の三浦瑠麗さんから意見を聴取した。

 大日向公述人は、「テレワークで働けばいい」といった声が出たが、介護職やスーパーストアなどで働く人の事例を示し、「どれだけの人がテレワークに変えられるのか。とんでもないことでございます」と疑問を呈した。また、一斉休校で学童がぎゅう詰めになっている実情も指摘し、子育てをしている親たちの窮状を与野党を超えて理解を深めるべきと述べた。
 三浦公述人は、休校措置をとった台湾やイタリアでは、さまざまな営業時間や高齢者が集まった時の行動制限なども同時に行われたと指摘。「日本だけが高齢者に対してさしたる行動制限をしないままに国民の中の一番小さい子だけに行動制限を課しているということについてはやはり国際的に悪目立ちしている」と述べた。