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 29日、30日と参院予算委員会2020年度補正予算総括質疑に森ゆうこ議員が立ち、新型コロナウイルス感染症対策として、なぜ8割の接触制限が必要なのか、緊急事態宣言の解除を判断する時期がいつなのか、国民に危機感を共有し協力してもらえるよう数値で示すよう安倍総理に迫った。

 森議員は、1カ月程度の緊急事態宣言の延長と報道されていることについて安倍総理に質問。連休明けの休みをどうするべきか企業も考えないといけないため、5月2日よりも前に判断がされるのか質問した。

 これに対し安倍総理は、政府としても各自治体等の準備もあるため期限が切れる5月6日の前に決めたいが、専門家は状況をぎりぎりまで見ながら判断したいとしているため調整していると答弁した。

 森議員は、緊急事態宣言を延長する際には、1、2週間の我慢というあいまいな形ではなく、科学的に数値を示した説明をするように安倍総理に求めた。

 医療現場においてマスクやガウン、ゴーグル等の医療防護具が不足しており、医療従事者が「恐怖を感じながら使命感で頑張っている」と言及。国として十分な量の医療防護具を供給することを要請した。また、外出自粛や、宿泊施設での療養でエコノミー症候群をおこし、新型コロナウイルス感染症が重症化する恐れに触れ、エコノミー症候群対策としてストッキングを使用することの推奨を提案。他にも、酸素濃度を測るパルスオキシメーターで酸素供給の状態を把握できるので各施設への設置を徹底することを提案した。

 経済対策については、野党が提出した家賃支払い支援法の成立への協力を総理に要求。これから半年間の対応のために持続化給付金最大200万円1回だけの給付では「悲鳴が聞こえる」と追加の支援を求めた。

 最後に、河野防衛大臣に新型コロナウイルスの感染が拡大している中東への自衛隊派遣の状況を質問。帰還命令を出すべきではないかと提案しても「考えていない」と答える防衛大臣に対し、森議員は「軍艦の中で感染拡大したら大変だ」と危機感を示した。