「観光の『地産地消』を推し進めていくべき」。30日、参院国土交通委員会の閉会中審査があり、浜口誠議員が質疑に立った。浜口議員は、新型コロナの影響にあえぐ観光産業の支援策として「観光産業版持続化給付金」や「高速道路の年間フリーパス」等の支援策を提案。政府の所見を質した。
質疑の中で浜口議員は、人々が地元の観光資源に目を向けることの重要性を訴えた。同じ県で、1万円以下ならば宿泊費を全額支援するなど、地元の宿泊施設の利用を促進するような施策を Go To キャンペーンの一部として検討できないかと質した。浜口議員は「地元の人々が気づいていない観光資源が、どの県にもあるはず。こうした部分をしっかり後押しすることを考えてほしい」と、政府に要望した。
さらに浜口議員は、観光産業への資金繰り支援も重要だと説き、短期的には無担保・無利子の融資や返済猶予を組み合わせた観光産業版の持続化給付金を創設してはどうか、と赤羽大臣に提案。より長期的には、公的金融機関を使った観光産業支援のための基金をつくってはどうか、とも提案した。
また高速道路を途中で降りても追加料金が発生しないインターチェンジ(IC)についても、現在国交省が一部地域で行っている実証的研究に適用されている条件(「サービスエリアの間隔が25km以上離れている」)を取り払い、全国どこでも降りられるようにすることや、スイス政府がすでに導入しているような定額の「年間フリーパス」を導入の検討を政府に求めた。